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参加者全員ではんなり浴衣美人に!
こんにちは、NOZZE広報部です。
そろそろ梅雨明けかなといった今日この頃、夏らしいむしむしする暑さを感じるようになりました。
湿気の多い日本の夏を快適に乗り切る浴衣。涼しいだけでなく、浴衣を着ているだけではんなりと、おしとやかな和装美人に見えます。特に和装の女性は男性からの人気も高く、和装でパーティーやお見合いに参加されると、ひときわ目立って注目を集めますよね。しかし、自分で着られないし実際に着た時にどう振る舞っていいのかわからないという方も多いはずです。そこで7月4日、ノッツェで「浴衣美人レッスン」を開催しました。
講師は花柳輔悠奈(はなやぎ すけゆうな)さんです。
花柳輔悠奈さんは二代目花柳輔蔵さんに師事し、平成26年に師範に。舞台で日本舞踊を披露する傍ら、和をテーマにしたワークショップ「和あくしょっぷ」の主催にも取り組んでいらっしゃいます。師匠である花柳輔蔵さん率いる「劇団うらら」の公演に出演したり、日本舞踊家だけでなく女優としても活躍されています。日本舞踊は、歌舞伎(=うた・おどり・しばい)の踊りにスポットを当て、そこから独自の美を追求していくことで発展してきました。
セミナーではまず、日本舞踊とは何か、日本舞踊の中で大切にしていることなどの解説があり、まずは見てみましょうということで輔悠奈さんが「京の四季」を踊りました。
「京の四季」はお座敷芸として踊られることが多く、芸者さんたちが感じる春夏秋冬を踊りで表現したものです。しなやかな身のこなしにため息が出ます。
日本舞踊では「形の美」を大切にし、例えば桜の散る様子を表現するときはこのポーズといったふうに型が決まっています。この型を何度も何度も練習し、身体にきっちりと覚え込ますことで、落ち着いた身のこなしが宿るのだそうです。
その際に意識するのが、おへその下にある丹田という部分。丹田を意識しながら、まるでガラスの置物のように壊れやすい上半身を下半身で優しく支えるようにイメージすると、美しい姿勢を保つことができるそうです。
「肩甲骨をぐっと引いて胸を張り、下腹に力を入れる。そうやって外側からの力で正しい姿勢をとることはできます。でも、外側の筋肉だけでかためた姿勢を維持することは難しいです。また正しい姿勢と美しい姿勢は違います。不思議なもので、自分が辛いと思ってやっていると、相手にもその辛さは伝わります。すると、ぎこちない不自然な緊張感が相手に伝わり、いくら正しい姿勢をとっていても、決して美しくは見えないのです。外側からだけではなく、内側からの力(体幹)を上手に使うこと、そしてそれを使うにはイメージの力を借りることが大切です。丹田を意識した振る舞いによって体幹をアップさせることができます」
「和装は着ているだけで立ち振る舞いが美しく見えるだけでなく、帯や腰紐で止めている部分が骨盤のゆるみを抑制し、身体の内側への意識が向きやすくなるため、インナーマッスルを鍛えられます。一石二鳥です」
と輔悠奈さん。頑張って意識してみましたが、これがなかなかに難しい…。
丹田を意識する練習の後は、「椅子の座り方」「お座敷での座り方」「正座している時の立ち方・座り方」「歩き方」など日常のシーンを想定して、美しい振る舞いを実践で学びました。
私個人的にとても参考になったのは、「車の乗り方・降り方」です。ちょっとしたことなんですが、意識を変えるだけで身のこなしが変ってくると感じました。セミナー終了後、参加者のみなさまの立ち姿は激変。気品漂う身のこなしへと確実に変貌されていましたよ。
和装を着る機会を増やして、和装美人度をどんどんアップしたいですね。夏本番!浴衣姿でパーティーにぜひご参加ください。