婚活がうまくいかない理由は、性別によっても傾向が異なります。もちろんすべての人に当てはまるというわけではなく、年齢や地域性、ジェンダーに対する意識によっても変わってきますが、改善の材料にするためにもよくある失敗例を知っておきましょう。婚活がうまくいかない人の特徴や理由を男女別にご紹介します。

男性によくみられる失敗例

男性の場合は女性よりも見た目の清潔感を重視しないケースが多く、外見がうまくいかない原因となることが少なくありません。また、家事全般に消極的で生活力がない人は、「結婚したいのではなく身の回りの世話をしてくれる人が必要なだけでは」と女性に思われてしまうでしょう。

さらに、決断力が低く押しが弱いことが失敗につながるケースもあります。女性がリードすることでうまくいくケースもありますが、「ここぞというときこそ男性にリードしてほしい」と考える女性は多いと認識しておきましょう。

このほかに、次のようなこともうまくいかない原因となります。

・プライドが高く過去の成功体験を繰り返し自慢する

・アドバイスを求められていないのに、上から目線で女性の話に意見してしまう

・メッセージに返事をしないなど、コミュニケーションを面倒くさがる

女性によくみられる失敗例

女性の場合、収入や職業といった条件が厳しすぎることが失敗につながるケースが多々あります。特に、「学歴は〇〇以上」「年収は最低〇〇万円ないと困る」というような気持ちが強い人は要注意です。最初からハードルを上げて臨むと選択肢が減ってしまううえ、頼りたいという気持ちが相手に伝わると不快感を与えてしまうでしょう。

また、結婚よりもこどもを生むことへの思いが強すぎると、結婚そのものをないがしろにしている印象になりかねません。このほかにも、次のようなポイントが失敗の理由としてあげられます。

・ライフスタイルやファッションの理想や価値観を押しつける

・リードされるのを待ってばかりいる

・相手が自分のためにしてくれることに対し当然という態度を取る

結婚相談所でうまくいかない場合の改善策

婚活が最初からスムーズに進むケースはごくまれであり、うまくいかないことそのものを嘆く必要はありません。大切なのは同じ失敗を何度も繰り返さず、婚活への取り組み方や自分自身の考え方、行動などを変えて、可能性を高めていくことです。大切な時間を無駄にしないためにも、婚活を有意義なものにするための改善策をチェックしておきましょう。

自分の言動を振り返る

婚活がうまくいかないときは、まず自分の行動や発言に問題がないかどうかを振り返ってみることが重要です。「結婚相談所のサービスやサポートがよくない」「自分と合う人を紹介してもらえない」など、うまくいかないのを他者のせいにするのは簡単ですが、それでは次へとつなげられません。

初対面で悪い印象を与えているのだとしたら、「食事のマナーを勉強する」「話題を提供できるよう準備する」など、できることから取り組んでみましょう。会話中にネガティブな発言を控えたり、笑顔を意識したりするだけでも、手応えを感じられるはず。仕事や趣味を優先するあまり婚活がおろそかになっているのであれば、「半年は婚活を最優先させてがんばる」など 、意識を変えることも大切です。

条件を見直す

紹介が少ないことを改善する取り組みとして、結婚相手に希望する条件を見直すことをおすすめします。条件が多すぎるのであれば減らし、理想が高すぎるのであれば下げ、まずは機会を増やすことに注力しましょう。

これには単に出会いを増やすことだけが目的ではなく、自分が結婚相手に必要としているものをしっかりと見つめるためでもあります。婚活で多くの人と会うなかで、重要な条件だと考えていたことが実はそうでもなく、ほかに重視したい条件が見えてくることも少なくありません。「結婚するなら絶対にこういう人」という決めつけをやめることで、道が開けることもあります。

逆に、紹介が多すぎてキャパシティーを超えてしまっているのであれば、条件をしぼりこんで一人ひとりときちんと向き合える状況を作りましょう。

出会いの数を増やす

「結婚相談所からの紹介をできる限り受ける」「自分からも積極的にコンタクトを申し込む」など、出会いの数そのものを増やすのもよい方法です。特に結婚相談所からの紹介を「条件に合っていない」というだけで断るのはおすすめしません。プロのカウンセラーやアドバイザーの目線、ビッグデータなどをもとに「相性がよさそう」と思われる人が選ばれていることが少なくないからです。

「結婚相手に妥協したくない」という思いは誰でも多かれ少なかれ持っているものですが、希望の条件から外れる人と会うことは決して妥協ではありません。未来への投資だと考え、理想に縛られすぎないようにしましょう。

外見と内面を磨く

魅力的な人と結婚したいのであれば、自分自身も内面や外見を磨き、魅力的な人間になることが近道です。とはいえ性格そのものを変えるのには時間がかかるため、「髪型や服装に気を遣う」「食事マナーを身につける」など、まずはできることから取り組んでみるといいでしょう。

結婚相談所では、同時進行で複数の異性とお見合いやデートをするのが一般的です。「先週会った人のほうが清潔感があった」「今日の人は話し上手で楽しかった」など、出会った異性を知らず知らずのうちに比較している人は多いのではないでしょうか。これはつまり、自分自身もまた他人と比べられているということです。婚活において人間的に成長することは、大きな武器となります。

カウンセラーのアドバイスを参考にする

うまくいかない原因が分からず、解決策が見つからずに行き詰まっているのであれば、プロのカウンセラーにアドバイスを求めて自分に何が足りないのかを指摘してもらいましょう。

婚活が停滞していることについて友達や家族に相談するという人もいますが、身近な人ほど欠点を指摘しづらいものです。一方で、カウンセラーやアドバイザーといった婚活のプロであれば、経験やノウハウをもとに第三者目線でのアドバイスをしてくれます。

ときには耳が痛いことを言われるかもしれません。しかし助言を素直に受け止め、行動に生かすことこそが未来への第一歩となります。

結婚相談所を変える

結婚相談所にもそれぞれカラーがあり、登録している人の層やサービス内容が異なります。

「結婚に対して真剣な人が少ない」「紹介してもらう方の距離が離れている」「システムが使いづらい」といった理由でうまくいかないときは、結婚相談所のコンセプトやスタイルが自分と合っていない場合があります。そんなときは、思い切って結婚相談所を変えるのもひとつの方法です。活動場所を変えることで、理想の相手に出会えることもあるかもしれません。

また、「相談しても有益なアドバイスがもらえない」と、カウンセラーに不満があるときは、担当者の変更を相談してみるといいでしょう。

婚活を一時休憩する

婚活や結婚に対するモチベーションが下がってしまったときは、思い切って婚活を一時休止してみるという選択肢があります。意欲が低下したときは「なぜ結婚をしたいのか」「今婚活すべきなのか」をよく考える時間を取り、一度自分自身と向き合ってみましょう。

婚活は予想以上に時間や体力、精神力を使うものです。仕事などで多忙なときに平行して婚活することはかなり困難です。せっかくいいお相手に巡り会えても、チャンスを逃してしまうかもしれません。どちらも中途半端になってしまうことのないよう、タイミングを改めましょう。

婚活は最初からうまくいかなくても焦らずに

婚活は計画通りに進むとは限らず、努力すれば必ず結果が出るというものでもありません。うまくいかないときにはまず、焦らないことが大切です。モチベーションをキープしながら、まずは進展しない理由や原因を探ってみましょう。

うまくいかない理由が分かったら、打開策や改善方法を考えて実行します。このときに気をつけなくてはならないのは、間違った結論を出して独りよがりの方向へ進んでしまうことです。そうならないためにも、結婚相談所のカウンセラーやアドバイザーの助言に耳を傾け、自分を見つめ直しながら活動することをおすすめします。

【Q】結婚相談所、何割？

結婚相談所に入会した男女の成婚率は、相談所ごとに算出方法や異なることもあり、一概にはいうことができませんが、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2009年に実施した調査によると、男性は21.3％、女性は20.0％が「サービスで知り合った人と結婚した・婚約中」と回答しています。

ただし、「成婚率＝結婚率」ではないことには注意が必要です。結婚相談所を成婚退会したとしても、実際に結婚する前に破局を迎えるケースもあります。

【Q】なぜ婚活はうまくいかないの？

婚活がうまくいかない理由はたくさんありますが、根本的には感情や思考を持った人間同士が向き合うものだからだといえるでしょう。

・結婚に対する意識や本気度が違う

・自分本位になりすぎてしまう

・人との付き合いだという認識が薄く、条件を重視しすぎる

・選ぶ立場だという意識が強すぎて、自分も選ばれる立場であることを認識していない

・他人と自分を比べてばかりいる

このようなことが婚活の妨げになります。

【Q】なぜ結婚相談所がいいの？

無料で使えるマッチングアプリやリーズナブルな婚活パーティーと比較した場合、婚活に一生懸命な人、本気で結婚したい人の割合が高いのが大きなメリットです。また、入会に審査があるため、身元がしっかりした人と出会える点も大きいでしょう。

さらにカウンセラーやアドバイザーといった豊富な経験を持つプロのアドバイスを受けられる点も、ほかのサービスにはない魅力となっています。