結婚相談所のリアル|スタッフの本音で知る結婚できない人

2022年6月16日
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結婚相談所について、「誰にも選ばれなかった人が行き着くところ」、もしくは「入会すれば誰でも結婚できる」というイメージを抱いている人もいるかもしれません。しかし、これらのイメージは結婚相談所のリアルとは異なります。この記事では、口コミや評判だけではわからない結婚や結婚相談所に関するリアルな事情をはじめ、結婚相談所のスタッフが本音で語る結婚できない人の特徴を紹介します。

リアルな結婚事情

まずは、厚生労働省のデータから今どきのリアルな結婚事情を紐解いてみましょう。2000年時点での平均初婚年齢が男性28.8歳、女性27歳だったのに対して、2020年の平均初婚年齢は男性31歳、女性29.4歳です。平均初婚年齢は時代が進むごとにじわじわと上がってきており、日本の晩婚化が進んでいることがわかります。

ただ、いくら晩婚化といっても、初婚年齢のボリュームゾーンは男女共に20代後半です。30代以降、特に35歳以降の初婚率は20代後半に比べてがくんと下がります。「晩婚化だからいくつになっても結婚できるはず」とのんびり構えていると、いざ婚活を始めたときになかなか結婚できない厳しい状況に直面するかもしれません。

結婚相談所のリアル

結婚相談所のリアルな事情は、口コミや評判だけではわかりません。「結婚相談所のおかげで結婚できた」と感謝している人もいれば、「お金と時間の無駄だった」と落胆している人もいるからです。結婚相談所のサービスにはさまざまな種類があり、相性が合う・合わないは人によって変わります。また、結婚相談所からのアドバイスを素直に聞き入れられない人は、いくら口コミの良い結婚相談所でも成果を出すのは難しいでしょう。

20代は早すぎる?

20代で結婚相談所を利用するのは、決して早すぎることではありません。理想とするライフプランが「30歳までに結婚」であれば、逆算して20代から本気の婚活に取り組むのはごく自然なことです。さらに、女性の場合は20代から結婚相談所を利用することで、以下のメリットがあります。

・若いというだけで多くの男性からアプローチされる

・選ばれる側ではなく選ぶ側に立ちやすい

一方、男性の場合は若さがハンデになる可能性もありますが、収入が安定していれば「若すぎる」「頼りない」などの理由からお断りされる確率は減るでしょう。結婚のタイミングは人それぞれです。男性であれ女性であれ、結婚相談所に登録するのに早すぎることはありません。

女性30代は遅すぎる?

30代から結婚相談所を利用しはじめても、遅すぎると不安に感じることはありません。多くの結婚相談所で会員の半数以上を占めているのは、30代~40代の男女です。よって、同年代かつ結婚に対して真剣度が高い男性と出会える結婚相談所は、30代女性の婚活手段としてむしろおすすめといえるでしょう。

とはいえ、男性が女性を選ぶ際に年齢を重視する傾向があるのはたしかです。女性の場合は、年齢で勝負できる20代とは異なり、30代後半になるほど年齢が理由で選ばれにくくなっていきます。30代で真剣に結婚を考えはじめたら、タイミングを先延ばしせずに婚活をスタートさせましょう。

本当に結婚できるの?

結婚相談所に入会したからといって、必ず結婚できるわけではありません。婚活中の4人にひとりが結婚相談所で出会って結婚しているというデータもあり、結婚相談所が結婚への近道になる可能性が高いのはたしかです。ただし、「結婚相談所に入れば誰でも結婚できる」と考えている人は要注意。

それは以下の理由からです。

・結婚相談所は「必ず」「誰でも」結婚させてくれる場所ではない

・婚活をするのはあくまでも自分自身

結婚相談所ではお相手を選ぶこともありますが、お相手から選ばれる必要もあります。年齢、容姿、年収などなにかしらの強みがないと、大勢のなかから選ばれるのは難しいでしょう。また、たとえマッチングしても、お相手に合わせる気持ちがなければ関係は進展していきません。

結婚相談所スタッフの本音|こんな人は結婚が難しい

「婚活をがんばっているのになかなか結婚できない」という人たちには、ある特徴があります。結婚相談所のスタッフが本音で語る「結婚が難しい人の特徴」は以下の7つです。

・外見にこだわる人

・過去の恋愛に縛られている人

・恋愛経験がなさすぎて理想が高い人

・結婚できないことを他責にする人

・優柔不断な人

・自分磨きをしない人

・プライドが高い人

それぞれの特徴について詳しく解説します。

外見にこだわる人

お相手の外見にこだわりがありすぎる人は、婚活のハードルを上げることになります。たとえば、お相手に対して以下のような条件があり、ひとつも譲れないという人は、自分自身に見合う要素がない限り婚活が難航するでしょう。

・イケメン(美女)以外はお断り

・身長は〇cm以上ないとだめ

・スタイルの良い人以外は無理

男女問わず、容姿が優れている人は人気があります。結婚相談所での競争率が高いのはもちろん、結婚相談所以外でも出会いの機会に恵まれやすいため、お見合い自体が成立しないケースも珍しくありません。また、外見だけでなくスマートさや年収などの希望条件がプラスされた場合、競争はさらに激しくなるでしょう。

過去の恋愛に縛られている人

過去の恋愛に縛られている人は、「お見合いを重ねても思うような相手と出会えない」という状況に陥りがちです。たとえば、以下のような人です。

・元カレ/元カノが忘れられない

・元カレ/元カノ以下の人とは結婚したくない

・過去に恋愛で傷ついた経験があるから、異性を信じられない

過去の恋人が忘れられない人は、元恋人と違う部分をお相手の欠点のように感じがちです。あるいは、「過去にハイスペックの人と付き合えた」という成功体験から、それ以上のお相手を求め続けてしまうケースもあります。また、異性に傷つけられた経験から、目の前の異性にも「信用できない」という先入観を持って接してしまうことがあるでしょう。

恋愛経験がなさすぎて理想が高い人

恋愛経験のなさから、理想が高すぎる人も結婚が難しいでしょう。恋愛経験がないこと自体はさほど問題ではありません。実際、恋愛経験がないところから婚活をスタートして結婚を叶える人はたくさんいます。難しいのは、「恋愛経験がないゆえに、異性に対して高すぎる期待や理想を抱いている場合」です。

少女漫画やドラマのような恋愛に憧れがあったり、「異性とはこういうもの」「恋愛・結婚とはこうあるべき」という理想のイメージが強すぎたりすると、いざ本物の異性と対面した際に理想とのギャップがありすぎて受け入れられないことがあるでしょう。

結婚できないことを他責にする人

「結婚できないのは自分のせいじゃない」と思い込んでいる人も、結婚が難しいタイプです。なかなか結婚できない状況に直面しても、「結婚できないのは見る目がないお相手のせい」「いい人に出会えないのは結婚相談所のせい」と自分以外の誰かのせいにしがちです。他責傾向のある人は、人や物事の悪い面ばかりに目がいってしまうクセがあります。デートやお見合いでも、ちょっとしたことでお相手をナシ判定してそっけなく接したり、会社やプライベートの愚痴や人の悪口を言ったりして、せっかくの出会いを逃してしまうこともあるでしょう。

優柔不断な人

優柔不断な人は、婚活でもチャンスを逃しがちです。決断力が乏しい人はいざ結婚できるチャンスが訪れても、「本当にこの人でいいの?」「もしかしたら、もっといい人が現れるかもしれない」と悩んでしまい決めきれません。迷っているうちにお相手の気持ちが冷めてしまったり、決断をする重圧に耐えきれずとりあえず断ってしまったりすることもあるでしょう。

優柔不断な人は、普段から物事を決める際、「慎重になりすぎて答えを出すまでに時間がかかる」「できれば自分で決めたくないから、相手からのアクションを待っている」という傾向があります。

自分磨きをしない人

「自分磨きは必要ない」と思っている方は、婚活が難航するでしょう。婚活で自分磨きをしない人は、ありのままの自分を好きになってほしいと思うあまり、素の自分にこだわりすぎたりする傾向があります。しかし、婚活で成功するためには、外見や内面を磨く努力が欠かせません。なぜなら、結婚につながる出会いを得るためには、お相手から「会ってみたい」「話してみたい」と思ってもらう必要があるからです。内面だけでなく、外見もお相手から好印象を持ってもらううえで重要な要素です。容姿や会話に自信がない人ほど、お相手からの見え方を意識するといいでしょう。

プライドが高い人

プライドが高すぎるのも、結婚が難しい人の特徴のひとつです。たとえば、以下のような気持ちが強い人はプライドが高い傾向があります。

・男性(女性)には絶対に負けたくない、バカにされたくない

・自分にふさわしい人以外はお断り

・自分はその気になればすぐに結婚できる

プライドが高いとお相手からのアプローチを切り捨ててしまったり、お相手に対して高圧的な態度を取ってしまったりしがちです。たとえ自分から申し込んだお相手にお断りされても、自分に非はないと思っているので、「なにがいけなかったのか」を考えようとしません。仲人のアドバイスにも素直に耳を傾けられず、気付けば結婚できないまま時間が過ぎていってしまうでしょう。

まとめ

「結婚相談所はモテない人が利用するサービス」「若い人はいない」というイメージを抱いている人も少なくないでしょう。しかし、実際には20代から結婚を見据えて結婚相談所を利用する人もいます。また、多くの結婚相談所では30代の男女が大きな比率を占めており、若い世代も積極的に結婚相談所を利用していることがわかります。

結婚相談所を利用する理由は「出会いが少ないから」というものが多く、何か特別な事情を抱えている人が多いわけではありません。結婚に真剣度の高い男女が集まるため、ほかの婚活手段に比べて結婚への近道になる可能性が高い結婚相談所ですが、誰でも結婚できるわけではありません。外見にこだわりがありすぎる、人のせいにする、プライドが高いなどの特徴がある人は、結婚相談所を利用しても結婚が難しい場合があるでしょう。

【Q】結婚相談所、結婚できる?

結婚相談所は結婚を約束するサービスではありません。「結婚相談所に入れば結婚できる」というイメージをお持ちの人も多いかもしれませんが、大手結婚相談所の成婚率をみてみても、高いところで3割程度、低いところだと1割程度という数値にとどまっています。また、成婚の定義は結婚相談所によって異なります。「成婚=結婚」ではないため、成婚退会したカップルが必ず結婚しているわけではないのです。

ただ、結婚相談所がこれまでの経験やノウハウを活かして、より結婚につながりやすいサービス提供に力を入れていることはたしかです。結婚相談所のサービスやサポートをフル活用できれば、結婚できる確率は上がるでしょう。

【Q】結婚相談所、男性・女性の平均収入は?

国税庁の「民間給与実態統計調査」のデータによれば、令和2年分の1人当たりの平均給与は、男性532万円、女性293万円となっています。

平均給与を基に、大手結婚相談所の会員の平均年収をみてみましょう。IBJ(日本結婚相談所連盟)が運営する大手結婚相談所・IBJメンバーズの会員データによれば、男性会員の9割以上が年収400万円以上です。平均年収を超える年収600万円以上の割合は6割程度で、そのうちのさらに1割は年収1,000万円以上となっています。

また、女性の場合は平均を超える年収300万円以上の比率が8割を占めています。なかでも、特に大きな比率を占めるのが年収401万円以上〜600万円の女性です。さらに、年収1,000万円以上の女性も全体の1割程度存在しています。

【Q】結婚相談所の女性の特徴は?

結婚相談所に集まる女性の特徴は、年齢も職業もさまざまです。結婚相談所は「誰からも選ばれなかった人たちが集まるところ」というイメージがあるかもしれませんが、それは大きな誤解です。将来を見据えて早くから動き出す堅実な女性も多く、若いうちからあえて結婚相談所に入会する人も少なくありません。実際に、20代~40代以降まで幅広い年齢層の女性が結婚相談所を利用しており、特に20代後半から30代の結婚適齢期の女性は大きな割合を占めています。

結婚相談所を利用する理由もさまざまで、「女性ばかりの職場で身近に出会いがない」「遠回りせず、結婚を見据えて真剣にお付き合いできる男性と出会いたい」という理由で結婚相談所に入会する女性もたくさんいます。

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