結婚相談所とマッチングアプリ、婚活におすすめなのはどっち?

2022年9月22日
LINEで送る

婚活を始めるにあたって、多くの人がまず悩むことといえば「どんな方法で婚活するか」でしょう。「あまりお金をかけたくない」「友だちに婚活していることを知られたくない」など、婚活サービスに望むことは人それぞれ異なるもの。まずは、自分が婚活しやすいサービスを見つけることが大切です。

この記事では、婚活方法として定番となっている「結婚相談所」と「マッチングアプリ」のサービス内容を比較しつつ、違いを解説します。自分に合った婚活方法を見つけるためのヒントにしてくださいね。

結婚相談所の特徴

結婚相談所とは、真剣に結婚相手を探している会員同士を紹介し、出会いを提供するサービスです。大きく分けると「仲人紹介型」と「データマッチング型」があります。

「仲人紹介型」とは、専属のカウンセラーやアドバイザーが豊富な経験やノウハウを生かして相性のよさそうな会員同士を見極め、引き合わせるシステムです。従来からあるお見合いをより大規模かつ、システマティックにしたものといえるでしょう。活動中は、カウンセラーやアドバイザーによる手厚いサポートも受けられます。

「データマッチング型」は、データベースに登録された会員情報の中からプログラムが希望に合致する会員同士を自動的にピックアップし、双方に紹介するシステムです。

また、いずれのタイプの相談所でも、会員自身が条件で相手を検索できる検索システムを備えていることがほとんとです。

マッチングアプリの特徴

マッチングアプリとは、オンラインで登録者とコンタクトを取り、恋人や結婚相手を探すサービスです。特徴は、スマホさえあれば誰でも匿名で利用できる手軽さにあります。会員登録後、アプリ上で相手を検索して「いいね」や「気になる」といった簡単なアクションを送り、その後メッセージをやりとりして親交を深めてから実際に会うというのが基本的な流れです。

マッチングアプリは種類が豊富で、恋人がほしい人向けの「恋活アプリ」、結婚相手を探したい人向けの「婚活アプリ」、デート相手を見つけたい人向けの「デートアプリ」などがあります。婚活目的で利用する際はまず、「婚活向け「結婚したい人向け」とうたっているアプリを選びましょう。

結婚相談所とマッチングアプリの比較

「結婚相談所」と「マッチングアプリ」はどちらも婚活向けのサービスですが、入会・登録の方法や利用料金など、さまざまな面で違いがあります。「CMでよく見かけるから」「友だちが使っているから」など安易な気持ちで決めると、自分に合っていない婚活方法を選んでしまうかもしれません。まずは各サービスの特徴や違いを知り、婚活に役立てましょう。結婚相談所とマッチングアプリの違いを、8つの項目に分けて比較していきます。

1.利用者の違い

まずチェックしたいのは、サービス利用者の違いです。婚活目的なら、真面目に結婚したいと考えている人や、一緒に家庭を築いていける誠実な人に出会いたいもの。大前提として、お互いに独身であることも重要です。結婚相談所とマッチングアプリの利用者の違いを、比較してご紹介します。

利用者数

婚活では、サービスの利用者数が多ければ多いほど出会いの可能性が広がるといえます。まずは各サービス大手の利用者数を比較してみましょう。


結婚相談所(IBJ)マッチングアプリ(Pairs)
公表会員数77,596名
(2022年4月時点)
累計1,500万人以上
(2021年6月時点)

一見するとマッチングアプリのほうが飛び抜けて多いものの、あくまでも累計数であり、すでに結婚が決まって退会した人やアプリを削除した人も含まれている点に注意が必要です。さらにマッチングアプリでは、登録しただけでほぼ活動していない休眠ユーザーも少なくありません。累計会員数とアクティブユーザー数(実際にアプリを活用して婚活している人の数)とは、大きな隔たりがあるのが現状です。

男女比

異性と出会うことが目的の婚活では、会員の男女比も重要です。結婚相談所の大手であるIBJ(日本結婚相談所連盟)が発表した2021年8月時点のデータによると、会員は若干女性が多めという結果でした。一方のマッチングアプリは、ほとんどのサービスが男女比を公表していません。ただ、現実としては圧倒的に男性が多いサービスが大多数です。

とはいえ、結婚相談所もマッチングアプリも、万単位以上の会員が在籍しています。「婚活パーティー」や「お見合いパーティー」のように参加人数が絞られている場では、男女比が偏っていると大きな不都合があるのはいうまでもありません。しかし、利用者数が多い結婚相談所やマッチングアプリでの男女比の偏りは、大きな問題ではないと考えることもできます。

年齢層

結婚相談所の大手であるIBJ(日本結婚相談所連盟)が発表した2021年8月時点のデータによると、もっとも会員数が多い年代は「35歳~39歳」で全体の約24%を占めます。その次が「30歳~34歳」(約20%)、3番目が「40歳~44歳」(約18%)で、30代から40代にかけて利用する人が多いことが分かります。

一方でマッチングアプリはアプリによって年齢層が異なり、一概に「この年齢層が多い」ということはできません。ただ、消費者庁が発表した「マッチングアプリの動向整理」よると、過去3年以内にマッチングアプリを利用したことがある人の割合は、20代が28.9%、30代が16.6%、40代が6.8%と、若い世代ほど多くの人が使っていることが分かります。

また、マッチングアプリを使ったのちに結婚相談所へ入会するケースも多く、年齢層としては結婚相談所のほうが高めです。

質・結婚への本気度

会員の「質」や「結婚への本気度」に関しては、結婚相談所のほうが高いといえます。結婚相談所は、どちらかといえば費用や手間の面でハードルが高い方法であり、自然と真剣に結婚相手を探したい人が集まるのが特徴のひとつです。

一方で、安価または無料で利用できるマッチングアプリは、登録のハードルが低く、客寄せのためのサクラや暇つぶし・冷やかし、既婚者が登録している可能性もあります。「婚活とは関係のないビジネスに勧誘された」「登録されている経歴がうそだった」といったトラブルも少なくありません。消費者庁が発表した「マッチングアプリの動向整理」によると、マッチングアプリの利用経験者のうちおよそ6割の人が「何らかのトラブルや困ったことがあった」と回答しています。

2.登録方法の違い

結婚相談所に入会するには、必要書類や初期費用を準備して申し込む必要があります。マッチングアプリの場合はまずスマホにアプリをダウンロードし、プロフィールや個人情報を入力後、オンラインで年齢確認を行うのが一般的です。登録方法の違いをご紹介します。

結婚相談所の登録に必要なもの

結婚相談所に入会する際の必要書類は事業者ごとに異なりますが、おおむね次の通りです。

・独身証明書

・本人を確認できる書類(運転免許証/健康保険証/マイナンバーカード/パスポートなど)

・卒業を証明する書類(卒業証書/卒業証明書など)

・収入を証明する書類(給与明細/源泉徴収書/納税証明書など)

・国家資格証明書(医師/薬剤師/看護師など)

このうち、ほぼすべてのサービスで必ず求められるのが「独身証明書」と「本人を確認できる書類」です。これにより、既婚者や身分を詐称する人は入会できない仕組みになっています。また男性の場合、ほとんどの相談所で「定職に就いていること」や「一定の収入があること」が求められるため、収入を証明する書類も必須です。

マッチングアプリの登録に必要なもの

マッチングアプリは、登録するだけなら必要なものはスマホだけです。ただし、他人とメッセージをやりとりするには「18歳以上であることの証明」が求められます。これは、インターネット上で出会いを提供する事業者には、登録を希望するユーザーが18歳以上である事実を確認することが義務づけられているからです。年齢証明に使える書類は、主に次の通りです。

・運転免許証

・健康保険証

・マイナンバーカード

・パスポート

また、アプリによっては、年齢確認にプラスして本人確認(実在の人物である証明)が求められることもあります。結婚相談所との大きな違いは、独身であることの証明や収入の証明を求められない点でしょう。もちろん、利用規約には「利用できるのは独身者のみ」と明記されていますが、確実に既婚者を弾ける仕組みにはなっていません。

3.料金の違い

婚活には、サービス利用料に加えて顔合わせの場所に行くための交通費や飲食費、デート代など何かとお金がかかります。婚活を無理なく続けるには、金銭的に困らない範囲で活動することも重要です。結婚相談所とマッチングアプリの料金にどのような違いがあるのかを解説します。

結婚相談所の利用料

結婚相談所の多くは月額料金制で、さらに入会時には初期費用がかかるのが一般的です。タイプ別では「仲人仲介型」のほうが高く、「データマッチング型」はやや低めに抑えられています。料金の目安は次の通りです。

費用の項目料金の目安
初期費用(入会金・登録料など)30,000円~300,000円
月額料金10,000円~20,000円
お見合い料0円~20,000円
成婚料0円~200,000円

何にいくらかかるかは相談所ごとに異なり、「初期費用は高いが月額料金はリーズナブル」「初期費用や月額料金は安いが成婚料は高め」など、事業者によってまちまちです。

マッチングアプリの利用料

マッチングアプリは一般的に、「月額料金」を支払って利用します。ただし男性は有料で女性は無料というアプリも少なくありません。

費用の項目料金の目安
月額料金2,000円~4,000円
オプション料1,000円~3,000円

月額料金はアプリを1ヶ月間利用するのに必要なお金で、まとめ払いをするとお得になるサービスもあります。オプション料は、プロフィールの優先表示や「いいね」回数の増加といった追加サービスが受けられるもので、アプリをより便利に使いたい人向けです。このほか、サービス内で使えるポイントを有料で販売しているアプリもあります。

4.サービス、サポートの違い

結婚を目指して結婚相談所やマッチングアプリを利用する以上、提供されるサービスの内容が気になりますよね。また、活動がうまくいかず壁に突き当たったときは、誰かにサポートをしてもらいたくなるものです。結婚相談所とマッチングアプリのサービス・サポートの違いをチェックしてみましょう。

結婚相談所のサービス、サポート

結婚相談所のサービス・サポートは、仲人仲介型とデータマッチング型で異なります。仲人仲介型はどちらも手厚く、相談所によって違いはあるものの、一般的には次のようなサービスが提供されています。

・カウンセラーやアドバイザーによるマッチング

・婚活で困ったときや悩んだときのカウンセリングや相談

・自分自身でのデータベース検索

一方で、データマッチング型は、このうち「カウンセラーやアドバイザーによるマッチング」が基本的にありません。あったとしてもほとんどの場合は有料オプションです。

また、仲人仲介型・データマッチング型ともに、ヘアスタイルや服装コーディネートのサポート、婚活パーティーの参加などをオプションとして設けている場合もあります。

マッチングアプリのサービス、サポート

マッチングアプリのサービスは、自分で異性を検索して出会う「マッチング」がメインです。コンタクトを取りたくない相手を遮断するブロック機能や、悪質なユーザーを報告する通報機能はありますが、婚活そのものをサポートするサービスは基本的にありません。ごく一部のアプリで実施されているのみです。

サービス面では、婚活をより効率的に行うために「いいね」の回数を増量したり、自分のプロフィールを優先表示させたりする有料オプションを設定しているアプリが少なくありません。ポイント制を導入し、アプリ内で使える有料ポイントを販売しているアプリもあります。

5.結婚できる確率の違い

結婚できる確率は年齢や地域によっても異なりますが、結婚につながる出会いの数でいえば結婚相談所に軍配が上がります。これは、会員に本気で結婚したい人が多いからにほかなりません。男性も女性も安くない金額を支払い、真面目に婚活に取り組んでいる人が大多数で、質の高い出会いが期待できます。

一方で、マッチングアプリは、遊び目的や暇つぶしの人とマッチングすることもあり、「いいなと思っていた人が突然音信不通になった」「結婚ではなく性行為が目的だった」といったトラブルも日常茶飯事です。マッチングアプリで結婚につながらない出会いを避けつつ婚活するには、人を見る目と内面を見抜く洞察力が必要になってくるでしょう。

6.結婚までのスピードの違い

出会いから結婚までのスピードは、結婚相談所のほうが速いといえます。これは、男女で「結婚」という目的が一致しているからです。さらに出会いから成婚までのプロセスが確立されていることと、ダラダラと在籍し続けると費用がかかるため、相手が見つかった時点で退会したほうがお財布にやさしい点も無関係ではありません。ちなみにIBJ(日本結婚相談所連盟)が発表した「2020年度 成婚白書」に掲載されている「代表的な成婚者像」を見てみると、結婚相談所に在籍した期間は1年未満となっています。

一方でマッチングアプリの場合、登録・マッチング・対面・交際・結婚という流れが一般的で、出会いから結婚にいたる期間は結婚に対する本気度によって大きく変動します。ただ、出会いまでのスピードは、登録してすぐマッチングする可能性があるマッチングアプリが一歩リードしているといえるでしょう。

7.スペックの重要度

婚活におけるスペックとは「年齢」「身長・体重」「学歴」「収入」「ルックス」「家族構成」「結婚歴」など。何を重視するかは個人によって異なりますが、結婚相談所の会員には結婚への本気度が高い人が多いぶん、スペックで相手を選ぶ傾向が大きいといえます。

とはいえ、高スペックの人でないと結婚できないというわけではありません。カウンセラーやアドバイザーが間に入る仲人仲介型の相談所は、データでは表せない個性やその人のよさを見つけ、相性のよさそうな人を紹介したり、アピールを手伝ったりしてくれます。

マッチングアプリでもスペックで希望や条件に合う人を絞り込めますが、結婚相談所と違ってウソの経歴を載せることも可能です。もっとも重視されるのは顔写真でしょう。

8.プロフィール写真の重要度

一般的なマッチングアプリは、アプリがおすすめする異性や自分で検索した異性の写真が次々と表示されるシステムになっています。写真をパッと見て「興味ある」「興味なし」を判断し、振り分けていくシステムになっているため、効率よく出会うためには写真が重要です。

一方で、仲人仲介型の結婚相談所は、写真(外見)だけでなく人柄なども相手にアピールしてくれるので、写真の重要度はマッチングアプリより低いといえるでしょう。とはいえ、異性から「会ってみよう」と思ってもらうには、プロフィール写真も大切です。ただし写真と現実に会ったときのギャップが大きいと大きなマイナス要素になってしまうので、ありのままが分かる写真を用意することをおすすめします。

結婚相談所とマッチングアプリ、どっちがおすすめ?

結婚相談所とマッチングアプリはサービス内容が大きく違うため、人によっておすすめできるかどうかが異なります。マッチングアプリがおすすめの人と、結婚相談所がおすすめの人の特徴について解説します。

マッチングアプリに向いている人

手軽さが魅力のマッチングアプリは、こんな人におすすめです。

・恋愛経験が豊富で異性との付き合いに慣れている

・異性を見る目に自信がある

・自己PRやルックスに自信がある

・「そのうちいい人が現れたときに結婚できればいい」と考えている

・たくさんの人と出会って会話やデートを楽しみたい

・手の空いているときに婚活したい

・他人のサポートが不要

・婚活にお金をかけたくない

・トラブルに遭遇しても冷静に対処できる

女性の場合は無料で利用できるアプリも多く、「とりあえず登録しておいて、いい人がいたらコンタクトを取る」という使い方も可能です。

結婚相談所に向いている人

真剣に婚活できるのが魅力の結婚相談所がおすすめなのは、以下のような人です。

・恋愛経験が少なく、異性と接するのが苦手

・短期間に集中して婚活したい

・ほかの婚活方法で成果が出なかった

・できるだけスピーディーに、回り道をせずに結婚したい

・身元が確かな人と出会いたい

・困ったときにアドバイスをもらいたい

・マッチングアプリに登録してみたものの活用できていない

さらに出会いから成婚まで手厚いサポートを受けたいなら「仲人紹介型」、サポートはほどほどでいいのであれば「データマッチング型」が向いています。


結婚相談所とマッチングアプリの併用はあり?

「結婚相談所もマッチングアプリも魅力的で、ひとつに絞れない」「自分ではどちらが向いているのか判断できない」という際は、両方を同時に使って婚活するという方法もあります。結婚相談所とマッチングアプリは、それぞれに便利な点や強みが異なるため、併用しても無意味ということは決してありません。併用するメリットや注意点を解説します。

結婚相談所とマッチングアプリを併用するメリット

結婚相談所とマッチングアプリを併用する最大のメリットは、「出会いのチャンスが増えること」です。これは、単純にマッチング可能な異性の人数が増えるという以上に、異なる傾向を持つ層へ同時にアプローチできるという点が大きいといえるでしょう。若年層が多いマッチングアプリと、30代以上が中心の結婚相談所をかけ持ちすることで、自分に合う人の傾向が分かります。また、自分自身がどの層から評価が高いのかという市場価値に気づくきっかけにもなります。

さらに結婚相談所でもらったアドバイスを、マッチングアプリを通じた出会いでも生かせるのもメリットです。マッチングアプリで気になる人が現れたとき、異性とのコミュニケーションに慣れていない状態だと、出会いのチャンスを逃してしまうかもしれません。結婚相談所では直したほうがいい部分や接し方などに関するアドバイスをもらえるので、それを参考にすることでアプリでのマッチングの成功率をアップさせられます。

このほか、どちらかのサービスが自分に合わないと感じても、「こちらがダメだからあちらでがんばろう」という前向きな気持ちになれる点も大きいでしょう。

結婚相談所とマッチングアプリを併用する際の注意点

結婚相談所とマッチングアプリを併用する際は、そのぶん費用がかさむことを認識しておかなくてはなりません。結婚相談所は決して安価なサービスではなく、マッチングアプリも1ヶ月に数千円程度とはいえお金がかかります。女性なら女性無料をうたうマッチングアプリを使うことで費用面の心配を減らせるものの、男性の場合は両サービスへの課金がほぼ必須です。デートが増えることで飲食費やアミューズメント施設の入場料、交通費といった出費も増加します。

また、ふたつのサービスを同時に利用することで時間も消費します。マッチングした人数が多ければ多いほど、初顔合わせやデートの回数も増え、「仕事の時間以外は婚活オンリー」といった状況になることも珍しくありません。休息や趣味といった時間が必要であれば、予定の管理を徹底しましょう。さらに婚活では、想像以上に精神力や体力を消耗します。異性から断られれば、ほとんどの人が多かれ少なかれショックを受けますし、デートで朝から遠出すれば疲れも溜まります。生活に支障が出ないよう、体調管理にも気を配りましょう。

再婚に適しているのはどっち?

結婚相談所とマッチングアプリには、どちらも再婚向けのサービスがあります。結婚相談所では、カウンセラーが確認のうえで「離婚歴があってもOK」「子どもがいる人OK」という人を紹介してくれます。そのため、「婚姻歴があるなんて知らなかった」「子どもがいるなんて聞いていない」といったトラブルが起こりません。自分から再婚であることを打ち明けにくい人や、子育てで忙しくしている人は、サポートのある結婚相談所がおすすめです。

一方で、マッチングアプリでは、婚姻歴のある人が集まる「再婚」のコミュニティや、婚姻歴を気にしない「バツイチOK」といったコミュニティがあるものが多く、自分と価値観の合う人と出会いやすくなっています。さらに再婚活に特化したマッチングアプリもあり、婚姻歴が高いハードルになることはほとんどありません。普段から婚姻歴をオープンにしている人や、カジュアルに相手を探したい人には、マッチングアプリがおすすめです。

マッチングアプリから結婚相談所に乗り換えた理由

マッチングアプリから結婚相談所に乗り換え、婚活を継続する人は少なくありません。その理由として、2021年にエン婚活エージェント株式会社が行った調査から、結婚相談所の「プロのスタッフによるサポート」と「質の高い出会い」が高く評価されていることが分かります。

まず、「マッチングアプリを利用していて当てはまると思うものを教えてください(複数回答可)」という質問では、次のような回答がありました。

・第1位:メッセージのやり取りのみで終わってしまう(37.7%)

・第2位:なかなかマッチングしない(37.5%)

・第3位:自分が興味のない人からのメッセージが多い(28.3%)

・第4位:良いと思う相手がいない(27.8%)

・第5位:料金が高い(23.8%)

この結果から、マッチングアプリでは結婚につながるような出会いがなく、費用対効果が薄いと感じている人が多いことが分かります。

また、「結婚相談所に切り替えて良かったと感じるポイントを教えてください(複数回答可)」という質問では、次のような結果になりました。

・第1位:婚活や結婚についての相談ができる(63.2%)

・第2位:真剣に婚活している人と出会える(47.4%)

・第3位:担当者のサポートがしっかりしている(44.7%)

とくにマッチングアプリをうまく活用できなかった人にとって、結婚相談所の「プロのスタッフによるサポート」と「質の高い出会い」は評価ポイントとなるようです。。

まとめ

結婚相談所とマッチングアプリはどちらも出会いを提供するサービスですが、サービスの内容やサポート、費用面などで大きな違いがあります。しかし「ツールとして優秀なのはこちら」と優劣があるものではなく、結婚相談所が合う人もいれば、マッチングアプリが合う人もいます。自分の性格や経験に照らし合わせて、どのサービスが合っているかを考えてみるといいでしょう。どちらを使うか決められないのであれば、併用してみるという選択肢もあります。

ただ、できるだけ早めに結婚したいと考えている人や、結婚につながる真剣な出会いを求めている人には、結婚相談所をメインにして婚活することをおすすめします。結婚相談所には、結婚という目標を持つ身元の確かな人が大勢在籍しているからです。気になる結婚相談所があるのなら、一度話を聞きにいってみましょう。

【Q】結婚相談所とマッチングアプリはどう違うの?

結婚相談所は、入会に際して独身証明書や身分証明書の提出が求められるうえに費用が高めで、会員は本気で結婚したい人がほとんどです。一方でマッチングアプリでは18歳以上であることを証明すればよく、料金も低め。真剣に結婚相手を探している人もいるものの、冷やかしや暇つぶし、サクラなどが紛れ込んでいる可能性があります。

また、結婚相談所では婚活で行き詰まったときにプロのサポートを受けられますが、マッチングアプリでは基本的に自分で対処するしかありません。結婚相談所とマッチングアプリの違いは主に、「会員の結婚に対する本気度」と「サポートの有無」だといえるでしょう。

【Q】結婚相談所とマッチングアプリはどっちがいいの?

結婚相談所とマッチングアプリのどちらがいいサービスなのかは、一概に断定することができません。それぞれに向いている人と向いていない人がいるからです。

結婚相談所が向いているのは、結婚に対する本気度が高く、プロのサポートを受けながら婚活したい人です。また、異性とのコミュニケーションに自信がない人や、婚活で何をすればいいのか分からない人にもおすすめします。

マッチングアプリが向いているのは、自力で相手を見つけたい人や第三者のサポートが不要な人です。「今すぐに結婚したいわけではないけれど、いい人がいれば結婚を考えるかも」というスタンスの人にも適しています。

【Q】結婚相談所高い?

結婚相談所の費用は決して安くありません。入会するだけでも、数万円から数十万円の「入会金」や「登録料」が必要です。さらに在籍中は「月額料金」が発生し、お見合いのたびに「お見合い料」、結婚を決めて退会する際には「成婚料」などがかかります。入会から成婚まで1年を費やした場合、トータルでかかる費用の目安は、20万円から60万円程度といわれています。

結婚相談所が高くなりがちなのは、単にデータを提供するだけではなく、カウンセラーやアドバイザーの手厚いサポートが受けられるからです。また、費用が高いということは、裏を返せばそれだけの費用を支払える人しか在籍していないということでもあります。これは、入会に公的書類の提出や独身であることの証明が求められるのと合わせて、大きな安心材料だともいえるでしょう。

【Q】結婚相談所とマッチングアプリを併用してもOK?

結婚相談所とマッチングアプリは、併用しても問題ありません。ただしそのぶん利用料がかかることと、マッチング数が増加することで婚活に時間を取られることを認識しておきましょう。

また、体力面や精神面での負担が増えることも無視できません。疲れが溜まることで、婚活へのモチベーションが落ちてしまう可能性もあります。仕事の繁忙期にはどちらかのサービスを休止するなど、心身の健康にも気を配りつつ上手に利用することをおすすめします。

LINEで送る

関連記事

Top