結婚カウンセラーって?仕事の詳細と受けるべき講座
結婚の意志はあるのに出会いがなく、結婚相手を探すことの難しい人や、自分から積極的に出会いを求めることが苦手な人はたくさんいます。そのため、少子化や晩婚化が心配されるなか注目を集めているのが結婚カウンセラーの仕事です。結婚カウンセラーは人と人とを結びつけ、幸せのお手伝いができるとてもやりがいのある仕事です。しかし、具体的にどうやったらなれるのかどんな仕事をしているのか、知らない人も多いのではないでしょうか。結婚カウンセラーを目指したいのであれば、まずは仕事内容や職業の特徴を理解することが大切です。そのうえで自分の適性をチェックしてみましょう。
結婚カウンセラーの仕事内容だよ♪
結婚相談所で働く結婚カウンセラーの仕事内容
結婚カウンセラーは、結婚を希望するお客様の結婚相手を探し、交際から成婚までをサポートする仕事です。まずは、お客様になり得る会員の獲得を目指します。真剣に結婚を考えている人や、真面目な出会いを希望している人をより多く集めることによって、成婚率も上がり、選択肢が広がることによって相性の良い人と出会える確率も高くなるからです。そのためには、集客力を上げるためのホームページ作成や会員管理、集客ツールなどが必要となってくるので、ある程度のパソコンスキルが求められます。またSNSも情報を発信するツールとしてとても便利です。
また、結婚カウンセラーの仕事はお客様との信頼関係を築くことがとても大切です。入会時の説明やカウンセリングではリラックスできる環境を作り、結婚相手に対する希望や不安などを本音で話せる関係を目指しましょう。出会いの方法としては、会員様が自分で希望する相手を選ぶ場合と、結婚カウンセラーが相性などを判断して引き合わせる場合があります。いずれの場合にも、交際まで発展するように見守り、色々な面からプロとしてアドバイスとサポートを行います。これにはデート時に必要なマナー、会話のスキル向上、禁止事項なども含まれます。お客様によっては時には叱り、時には励ましながら、成婚に向けて導くのが結婚カウンセラーの使命です。自分の今までの経験が活かせるのでやりがいは十分です。
一般的な心理カウンセラーや占い師との違い
結婚カウンセラーの「カウンセラー」という言葉に対して、心理カウンセラーや占い師のような役割を想像する人もいるかもしれません。
心理カウンセラー
仕事を開始するために必要な資格の有無があります。心理カウンセラーには場所や悩みに応じていくつかの種類があります。有名なところでは臨床心理士やスクールカウンセラーなどです。臨床心理士は国家資格ではなく民間資格ですが、文部省が認定している財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定している資格を取得した人しかなれません。また、臨床心理士になるためには財団法人日本臨床心理資格認定協会が指定している大学院の課程を修了していることが条件となっているため、資格を取得するには最低でも8年間学ぶことが必要です。決められた過程を終了した後に初めて資格を取れるとあって、非常に難易度の高い資格です。臨床心理の資格を取れば、医療機関や行政機関で活躍できるほか、公立学校のスクールカウンセラーにもなれます。この他にも民間資格がありますが、大学の心理学部で学んだ実績など、一定の条件が必要なことが多いのが特徴です。
占い師
易者や風水師、占星術師を行う人の総称です。古代邪馬台国の女王卑弥呼が占いを行う巫女であったともいわれているように、占いは昔から生活や文化とも密接に関係しており、日本はもちろん世界中で長い歴史を持っています。占いは本来、さまざまな悩みに対して行い、結果を伝えて解決策や対応策をアドバイスするというスタンスを取ることが多く、現代ではカウンセリングを取り入れる占い師も増えています。ただし、カウンセリングが相談者自身に答えを見つけさせようと導くのに対して、相談者自身では解決できない問題や決められない問題に対して、目に見えない運命のようなものに原因を見つけるという手法が多いのが特徴です。
心理カウンセラーや占い師とは、相手の相談に乗ってクライアントの悩みを共に解決していくためにアドバイスを行うという点では共通することもあります。しかし、結婚カウンセラーはあくまでも結婚や異性との出会いに特化した仕事です。時には人生相談や悩み相談を行うこともあるでしょう。会員様と良い関係を築くことも大事です。
結婚カウンセラーに向いているのはどんな人?
結婚カウンセラーは人と密接にかかわる職業のため、コミュニケーション能力の高さが求められる仕事です。結婚相談所などで働くことも可能ですが、さらに一歩進んで自分で結婚相談所を開業したい、副業としたい人も多いのではないでしょうか。結婚カウンセラーに向いている人の条件のひとつは、なるべく多くの人脈を持っている人です。まずは自分の周囲に目を向けてみましょう。周りに独身の友人や知人が多い場合、身近なところから婚活に向けてアドバイスを行うことができます。相談者とすでに信頼関係を築けている場合、趣味や性格などもよく理解できているので、比較的スムーズにアドバイスをすることができます。会社を経営しており独身のお客様をたくさん持っている人も有利です。
次に、専業主婦や退職後の副業を考えている人、サイドビジネスに興味のある人です。結婚カウンセラーの仕事は必ずしも店舗を必要とせず、パソコンがあれば自宅でも開業が可能な仕事です。賃料などの固定費がかからない分開業に関するリスクが低く、副業やサイドビジネスとして人気を集めています。いずれにせよ、単なる金儲けの手段としての仕事ではなく、人の役に立ちたい、友人の役に立ちたいという気持ちを持てる人であることが大切です。成婚までには何度となく相手を変える人や、自分に自信を持てずに一歩を踏み出せない人も多くいます。相談者の人生を共に支えてくれるパートナー選びのお手伝いができることを喜びと感じられるようでなければ、つとまらないでしょう。男女関係なく、人と接するのが好きな人、他人の幸福を心から喜べる人、おせっかいな人こそが結婚カウンセラーの天職といえます。
結婚カウンセラーは、開業に向けて特別な国家資格や民間資格は必要ありません。結婚カウンセラーとして仕事をしたいという意欲と、世話好きで人のために役立ちたいという志があればできる仕事です。しかし、より多くの縁を結んで、結婚カウンセラーとして生活していきたいとか、他の結婚相談所よりも有利に仕事を進めていきたいと考えているのであれば、独学では限界があります。結婚相談所を軌道に乗せ、結婚カウンセラーとして活躍するためには、結婚相談所運営に関する知識や交際から成婚に導くまでのカウンセラーとしての顧客管理術、ノウハウを持つことが必要となってきます。
そのためには、資格取得のために勉強したり、結婚カウンセラーとしての知識やスキルを磨きましょう。また、結婚相談所の運営には、インターネットツールが必須の時代となっているので、円滑な運営のためにはパソコンのスキル向上や魅力的なHPの作成などが欠かせません。今後の経営を考えて、パソコンの操作方法から効果的な集客方法、相談室サイトの使用方法など、パソコンのレクチャーを学ぶのも良いでしょう。そこから人脈が生まれ、今後の仕事に活かせるでしょう。人のつながりを増やすことも、結婚カウンセラーとして必要なことです。教室も人脈作りと考えて、楽しみながら参加してみましょうね。